パソコンに初めて触れたのは幼稚園に入る前の頃のWindows Vistaだったと思います。
それから今に至るまでの十数年間はWindowsしか触れてこずに生きて来ましたが、Macへの憧れは捨てきれないわけで…
学校での制作や外作業が多くなってきた今の環境で、三年前に買ったWindowsのゲーミングノートパソコンでは色々と不都合が出てきたわけです。

かれこれ3年間酷使し続けたASUS ROG Zephyrus M16さんですが、Windowsのゲーミングノートって使って初めてわかる不便さが色々ありまして。
重い
まずシンプルにこれ。

こいつ本体だけで2kgあるんですよ。
しかもこれだけならまだ良かったものの、これに加えてクソデカACアダプターも持ち運ばなくては行けなくて、多分合わせたらま~~~~~重たい。そしてかさばる。
購入当初はゲーミングノートで2kgならまあ妥協かと思っていたけど、いざ持ち運ぶとなれば億劫になる重たさをしてました。
うるさい
そしてこれも重大事項
あくまでも”ゲーミング”なわけで、排熱はそこらのビジネスノートPCと比べたら相当な量でファンの音がとんでもなくうるさい。そして熱い。
かといってファンの回転数を絞ってしまうと、すぐにサーマルスロットリングを起こしてスペックを100%引き出せなくなってしまうのでやむを得ず爆音ファン音を部屋中に響き渡らせる始末。
これではカフェで落ち着いて作業なんて出来っこないです。
スタバでこいつを起動した暁には出禁確定でしょう。
電源に接続していないと性能が出せない
そして一番の問題仕様はここ。
ゲーミングノート全般に言える話ですが、ACアダプターに接続していないと性能を全くと言っていいほど発揮できません。
AfterEffectsとかCinema4DなどといったゴリゴリのCG、映像系ソフトは言うまでもなく使用困難。
最近カメラを買って、現地で現像作業をするためにLightroomを起動しようとした時は数分起動に時間がかかってしまいました。現像作業も重すぎて話にならず、これではただの光る文鎮状態。
結局電源のある環境で作業するだけなら、それデスクトップで良くないですか?
そう、つまりまとめると『外作業が出来ない』に尽きるのです。
結局ノートパソコンの本質はどこでも持ち運べて使えることにあり、電源アダプタに縛られる環境なのは良くないと思いまして。
そこでふと思いつきました。
『これMacBookで良くね?』
求めるもの
- クリエイティブソフトがそれなりに動くスペック
- 外作業がしたいからバッテリー持ちが良いもの
- 電源アダプターに接続してなくてもちゃんと動くノート
- オシャレ
結局これ、MacBookなら全て叶えられるのですよ。
しかも学校も入学当初はWindowsゲーミングノートを勧めていたのに、いざ今の教科担任を見てみれば8割MacBookユーザー、どういうこと。
M3チップになり、電力効率やスペックなども飛躍した今のMacならかなり満足できるのではないかと思ってヨドバシカメラに行くことに。
正直最初は携帯性を重視してMacBook Airを買う気満々で、いざ現地に着くと

MacBook Airを買おうと思ってるんですけど…



どのような用途で使われる予定ですか?



主に軽作業なんですけど、たまに3D系のソフトも使うかもしれません。



ほなProですね!!!!
…


やられた~~~~~~…
ヨドバシカメラのAppleの店員、話がうますぎる。
流石にこんな薄い内容だけで相談が終わったわけではないが、まあ端的にまとめるとこんな感じでした。
しかも話だけ聞いてAppleの公式で買おうと思ってたのに気づいたらヨドバシで会計済ませてしまうほどのスピード会計。


で、こいつが家に来たってワケ。
開封
買ってしまったものは仕方ないので、とりあえず拝むために開封します。
Apple製品は人生で5回目?Macは人生初。


スペックは14インチ、M3チップ、メモリ16GB、SSD1TB。
外での軽い作業が主な目的なのでノーマルM3でメモリも控えめに。ストレージだけ512GBだと心細かったので1TBにしました。というか在庫が1TBからしか無かった。


Apple税を払った人の特権、ここのぺりぺり。
中々気持ちいいですよ。
そして蓋を開けて本体がお出迎えです


OMG
美しすぎちゃってる、本当に。


そして小包装から開けて本体を取り出してさらにあふれ出る高級感、えぐい。
14インチというおさまりが良いサイズ感もGood。15インチと14インチの差って結構分かるものなのかと実感しました。
当初はスペースグレーを買おうとしていましたがシルバーを選んで良かったかもと思いました。ザ・ MacBookって感じ。


そしてこのAppleロゴ。過去のモデルとは異なり鏡面加工ではなく黒くなっています。
かっこいいから好きだけど、ちょっとデカいかな。


そして強弱のないフラットな厚み。
厚さ1.68cmで重さは1.55kg。前のゲーミングノートと比べて若干薄く軽くなった感じです。
これでもかなり持ち運びに余裕が出来ました。
さらにProモデルにした理由の一つにポート類が充実していることがあります。
カメラを使い始めたことで、SDカードリーダーが標準搭載されているところがとても良かったです。
またHDMIポートも標準搭載されている点も良かったです。


そしてアダプター類を見て感動。小さい!!!
しかもこれを使わずとも外部のUSB-C 100Wケーブルを使えば問題なく充電できるものいいですね。
荷物が減るのは本当に素晴らしいです。
起動


画面を開けるとすぐに起動しました。
噂では聞いていたけど本当にこうなんだ。


初期設定はiPhoneを使っていてApple IDとかあったので特に問題なくさらーっと完了。
アイコン決めるのなんか楽しいね。結構悩んだ結果、鳩にしました🐦


そしてセットアップも完了。
やっぱりMacBook良いな。ビジュアル良すぎる。
良かった点
画面がめっちゃ綺麗


まず思ったことは画面がめっちゃきれい。
3,024 x 1,964のLiquid Retina XDRディスプレイ、正直最近買ったDELLの4Kモニターより相当綺麗です。
10億色対応の色域に加えて1,000,000:1といった桁がバグっちゃったコントラスト比だったり、1,000ニトの明るい輝度だったりも凄まじく、これを持ち運んで使えるのが未だに信じられません。
しかも120Hz対応なのも驚き。
ゲームはしないけど高リフレッシュレートは普段使いでも目の負担が軽くなったり恩恵があるので良かったです。
音良すぎ
流石に実店舗で大音量で音を流せるわけが無いので購入してから気づきましたが、本当に音がいい。
数々のレビューで『Proモデルはとにかく音がいい』と言われていた理由がようやく分かりました。確かにこれは音が良すぎます。
始めがWindowsデスクトップPCのスピーカーから流れている音声で、後がMacBook Proから流れている音声です。
スピーカー:Creative Pebble ホワイト


普段使っている2,000円ぐらいのスピーカーも決して悪いわけではなく、普段使いでは全く困らないレベルの綺麗な音質なのですが、明らかにMacBook Proと差があるのがわかると思います。
音の繊細さというか、MacBook Proのほうが深みがあって透き通った音になっています。
多分実際に聞いたらもっと実感すると思います。
これで音楽聞いてるだけで楽しい。
バッテリー持ち良すぎ


これは間違いなく実感できる事ですが、本当にバッテリー持ちが素晴らしいです。
開封から初回セットアップまで行って、色々ソフトをインストールする作業を行ってもなお88%。なんだこいつ。
一日中ネットサーフィンやコーディングなどで使い倒しましたが、それでも寝る前に40%ほど残っているようなぐらいバッテリー持ちが良すぎます。
尚且つ充電を繋いでいなくてもパフォーマンスを100%出し切れるので外作業でもストレスが全くありません。
しかも発熱が怖くてファン付きのProモデルを選んだのにファンがほぼ無音。
本当に回っているのか疑うぐらい静かなのにパワフル。
M3、恐ろしすぎる。
気になった点
べた褒めのM3 MacBook Proですが、もちろん気になる点もいくつかあります。
JIS配列キモ過ぎ


これは声を大にして言いたい。これはJIS配列じゃない。
JISの皮を被った化け物です。とんでもない。
特に違和感を感じたのはCapsLockとCommandとControlの位置。
わかりやすいWindowsとMacの装飾キーの代替え
- command→ctrl
- CapsLock→CapsLock
- control→alt
ここでもう一度見たいのがこのJIS配列
CapsLockキーの位置に左Alt(control)
左Ctrlキーの位置にCapsLock
左Altキーの位置に左Ctrl(command)
WTF
まだ、Altの位置にcommandは分からなくもない。
CapsLockの位置やばすぎる、本当に。
あまりの衝撃に語彙力が死んでいるので、とりあえず気になった方はこのQiitaを読んでみてください。https://qiita.com/MNB0SEC/items/88c9f5a608987570d277
そして今から購入されるなら間違いなくUS配列、もしくはUK配列を買うべきです。
…とは言いつつも人間の慣れとは恐ろしいもので、ぎこちなさは残るものの1日でこの配列にも慣れつつあります。
変な矯正されてる気分。US配列が羨ましい。
意外とメモリはちゃんと食う


この令和5年に未だにメモリ8GBモデルが売れるMacBookが不思議で、さぞかしメモリの消費量も最適化されているものだと思っていましたが、メモリの消費量は正直Windowsと大差ないように思います。
このスクリーンショットはVSCodeとDiscordとChrome(5タブぐらい)を同時起動している状態ですが、これでも12/16GBで結構ギリギリでした。
やっぱりメモリ8GBはどのOSを使おうがカツカツなことには変わりないようです。
最低でも16GB、叶うなら24GBや36GBを搭載したほうが安心できると思います。


しかし、オプションひとつでかなりの攻めた金額していることは変わりないので、コスパ面で言えばWindowsの圧勝でしょう。
まだまだ融通の利かないARMチップのMac


後はそもそもMacに慣れていないのもありますが、Macのアプリインストール方法が特殊だったり、そもそもMチップに対応していないアプリなども散見されてWindowsと同じ環境を作るのにも一苦労です。
これは恐らくMacがARM CPUに移行したのも影響しているでしょうし、低消費電力の代償と思えばそこまでいたくありません。
そう思うと、十数年前の古いソフトなどもほとんど問題なく起動できるWindowsの互換性というか融通の利きやすさは異常だなと改めて思います。一長一短って感じです。
結論


ヘビーWindowsユーザーだった私からしても、MacBook Proはかなり優秀なサブPCとして活躍できそうな見込みです。
ですが今のところはメインPCがWindowsであることは変わり無いようです。
実際にこの記事もMacBook Proを使用して書いています。
LightroomとPhotoshopを起動しながらChromeで執筆していますが全く動作が重たく感じたりなどありません。場所を選ばずに作業できるので本当にストレスが減りました。
特に一番の買い替え理由であった外作業を簡単に実現できるであろう点は非常に満足しています。本当に買い替えてよかったと思えます。
Windowsとのファイルの互換性や環境構築など、まだまだ課題は残りますが色々模索していこうと思います。
様々なアプリがAppleシリコンにネイティブ対応してきた今、WindowsユーザーでもMacBookを買う価値は大いにあると思います。この機会に一緒に乗り換えてみませんか。